ワールドユース選手権 オランダ 対 日本 (パルクスタッド・リンブルフ)
主審:オスカル・ルイス/天候:晴れ/気温:/入場者数:不明 U-20オランダ代表 2-1 U-20日本代表 07分 オランダ アフェライ 18分 オランダ バベル 68分 日本 平山相太
スタメン4-5-1
--------------平山相太-------------
--------------西川周作--------------
20歳以下にもかかわらず、4人のA代表を抱えるホームのオランダは開始直後から全力で攻撃。
中でも圧倒的だったのは左サイドの7番クインシー・オウス・アベイ。
彼のドリブルを止めることは誰も出来なかった。
特に彼の対面であった中村北斗はDFにもかかららず、不用意に彼のドリブルに飛び込んでは
あっさりとかわされ、ピンチを何度も招いた。
日本の2失点はいずれもこのオウス・アベイの突破からの失点であった。
しかしズタズタにされたDFを救ったのはGKの西川。
西川の好セーブもあり前半を2失点で折り返すと、後半は徐々に日本がペースを掴み始める。
オランダは前半に飛ばしすぎたのか、後半は運動量が落ち、中盤のポゼッションも落ちる。
そして向えた後半23分。
平山が受けたファールのFK。やや遠めから変わったばかりの水野が前線へ合わせる。
これに飛び込んだのは、オランダ相手にも高さで引けを取らなかった平山。
平山の地面に叩きつけたヘディングシュートがゴールネットを揺らし、1点差に詰め寄る。
ここから両チームが攻撃モードになり試合が俄然面白くなってくる。
ここでのピンチもGK西川が落ち着いたセービングでチームを盛り立てる。
そして終了間際には連続して日本に決定的なチャンスが訪れる。
しかしカレンの相手GKと一対一になったシュートは枠を外れ、
森本のシュートはGKのビッグセーブに阻まれ、そのまま試合終了。
前半の失点が悔やまれる結果となった。
この試合でとにかく気になったのはこのチームの守備意識のいい加減さ。
相手の攻撃を遅らせないで飛び込む、自陣地で五分で競っているのにフォローにいかない、
そしてズルズルと下がるだけで相手を見ない。
とにかく基本が出来ていなかった。
正直、寄せ集めだったツーロンの代表の方がチーム全体がしっかりとした守備意識を持っていた。
これはやはり、監督の差なのであろうか。
あれだけ合宿を繰り返してのあの守備なら、大熊監督は守備を教える才能が無いと言わざるをえない。
今回は相手のオランダが凄すぎたのと、完全なアウェイでの開幕戦ということで
選手が普段通りの動きが出来なかったというエクスキューズもあるので
これ以上大熊監督を責めませんが、次戦以降にも改善が見られないなら考えものです。